1984/12/25
まだらのひも
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恐竜 |
エレンの従兄弟・ロイロットが発掘したもの。
博物館に売れば、莫大な財産が手に入るといわれる
考古学的代物。 |
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エレン
(横沢啓子) |
ロイロット博士のいとこ。
莫大な財産を相続するためアメリカから帰国した。
アメリカにいるジョニーは婚約者。 |
ジョニー
(堀川亮) |
エレンの婚約者。
アメリカから毎日エレンに手紙を送る健気な男性。しかし、
返事が来ないことを心配し、ホームズに調査を依頼。
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監督 |
御厨恭輔 |
脚本 |
荒木芳久 |
絵コンテ |
早川啓二 |
演出 |
早川啓二、高本宣弘(演出助手) |
作画監督 |
山内昇寿郎 |
英題(仮題) |
THE SPECKLED BAND(まだらの紐) |
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▼あらすじ
人里離れた場所にひっそりとたたずむ屋敷。
主人の帰りを待つその屋敷に、変装したモリアーティ一味がいた。
アメリカから帰国する女主人・エレンの財産を横取りしようとしているのだ。
一方、別の事件を解決し帰宅途中のホームズとワトソンは、車が故障し立ち往生してしまう。
一夜の宿を借りにエレンの屋敷にやってきた。
モリアーティの手により恐怖の館となった屋敷で、ホームズとワトソンはそれぞれ危機を迎えてしまう!
そのときエレンにも教授の魔の手が迫っていた・・・。
▼本日のあれこれ。
本日のクラシック・メカ *********
気球 |
モリアーティの計画が発覚し、逃亡する際に使用。三人乗り。
エレンの屋鋪の裏庭に隠してあった。
気球のゴンドラ部に自転車(タイヤ以外)を組み合わせ、ペダルをこぐことにより前進する仕掛けになっている。 |
本日の変装 ****************
モリアーティ |
エレンのいとこ・ロイロット博士に変装。
ロイロット博士は考古学者であったが、10年前に病気で死亡。
そのことを知らないエレンを欺くため、ロイロットと名乗り合成写真まで作った。 |
スマイリー(その1) |
従僕に変装。
エレンの屋敷の使用人。
本人はもっとカッコイイ役をやりたかったらしい。 |
スマイリー(その2) |
獣(?)に変装。
ロイロット(モリアーティ)の研究室に迷いこんだワトソンを驚かせるため、
全身着ぐるみを |
トッド |
家政婦の老婆に変装。
エレンの屋敷の使用人。
客の応対から食事の用意まで、一番役になりきっていた感がある。 |
本日の手料理 **************
ローストビーフ |
エレンの帰国を祝って、トッドが作った夕食。
卓上には赤ワイン、パン(?)、骨付き肉(トッドのみ)があった。
味はイマイチらしく、エレン曰く「とても素敵なお味」。 |
本日の実験 ****************
▼名!迷?セリフ集
「よちよちと寄ってきては、ロイちゃん、ロイちゃんな〜んてね。はっはっはっ。」(モリアーティ)
幼い頃の写真(実はモリアーティお手製の合成写真)を見て懐かしむエレンに対して、念押しの一言。
実際に歳の離れた甥っ子がいたら、ホントに言っていそうなセリフ。
ところで、ロイロットを使用人のように扱うエレンの言動が謎。
エレンとロイロットはいとこのはずなのに、ナゼ??
「車までおヘソをひんまげたようですよ。ん、いや!おヘソがしっかり曲がってます!」(ホームズ)
プロト・ベンツ大暴走につながるキーポイント(笑)
「早く引っ張ってください!自分の車に轢かれるなんて、そんなの困りますっ。」(ホームズ)
「待ってろ〜、ホームズ!今すぐ行くぞぉ〜!・・・とはいかないようだぞ、これは!」(ワトソン)
坂道を爆走し所有者を轢かんとする愛車。
轢かれまいと必死に逃げる所有者。
足の短さが致命的なその友人(笑)
「エレンさんは美人だし申し分のない宿だよ。でもヘンな婆さんいるけどな。」(ワトソン)
美人がいれば何事もOKなワトソンに乾杯っ!
▼みどころピックアップ!
早食い!エレンさん
懐かしい写真をみての夕食会。
食卓にはローストビーフと赤ワイン、そしてパンのようなもの。
モリアーティに足を踏まれたトッドが「この歳になってのその御言葉、嬉しいわね」と言った次のカットでは、
エレンの目の前にあったパンらしきものが忽然と姿を消している! (゚д゚)
何事もなかったかのように口を拭くエレン。あなた、一口で食べましたね。。。
闇に響く謎の音
石臼でそば粉でも引いてるのかと思った(笑)
不審な音が気になり研究室を覗くエレン。その場をうまく取り繕うモリアーティ。
「せっかくの計画を台無しにするつもりか!?」と怒っていたけど、トッドとスマイリーは結局何をしていたのでしょう??
プロト・ベンツ大暴走!
人里離れた山道で故障してしまった車。追い討ちをかけるように降ってくる雨。
仕方なく車をすっと押して行くことにした二人。しかしそこは坂道!
自分の車に轢かれそうになったり潰されそうになったりと災難続きのホームズ。最後は身軽さを発揮。まるで体操選手(笑)
「じゃじゃ馬ならしには慣れているつもりでしたがね」のセリフには、色んな意味が込められているような気も。。。
ホームズ&ワトソンのやり取りはテンポが良くて笑えます。
ワトソンの受難
ロイロットに襲われ、ホネホネロックに脅かされ、闇に光る無数の目に硬直!
挙句の果てには「まだらのひも」に命を狙われるワトソン。
ちなみにタイトルの「まだらのひも」は、まだら模様の毒蛇を指しています。
モリアーティは口笛を吹いて蛇を操っていましたが、蛇には聴覚が無いので操るなんてそもそも不可能!
・・・なんてシャーロキアンにつっこまれそうなシーンです(^^;
ドイルの原作にも同名の作品がありますが、本作はアニメ全26話の中でも最も原作の雰囲気を出しているといえます。
「ロイロット」「毒蛇」など、原作からそのまま流用されているものも。
一度原作を読まれてから本作を見ると、また違った意味で面白いですよ。
広川節
擬態語が多い広川さん(笑)
「すっと押していくしかないようですねぇ。」
「こんな気味の悪い館はすすっと出ましょう。」
「これで二人はふわっと幸せになれます。いいんじゃないですか?」
▼次回予告
愛車プロト・ベンツを整備中に拉致されたホームズと私は、海軍指令の元に連行された。
消えた潜航艇に端を発するこの事件は、
やがて探検家・ライサンダーの発見した海底の財宝をめぐる事件へと発展していく。
君のまわりで何か事件が起こったら、ベーカー街まで知らせてくれたまえ。
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